べありんぐの商品ができるまで

ABOUT

べありんぐの思い

「熊(bear) 」+「林(rin) 」=「支えるもの(Bearing) 」

これは「木を育てる木こりの活動を支え、より活性化させる」という、私たちクマ夫婦の思いから生まれた名前です。

私たちは、高知県佐川町で、”木育て”をしながら少しずつ木を伐りだす小さな林業家です。

「木を伐る」と聞くと、どうしても自然を壊してしまうような印象がありますが、隣り合った木の枝が触れ合うほど窮屈になった日の差さない山では、木が新たに成長でき、なおかつ地表まで日が届く隙間を作るための、最低限の木を伐る”間伐”をすることで、残った木や地表の小さな動植物が活発に成長できるようになります。

そうすると、多様な動物たちによって山の土が耕され、植物の根も張り巡らされるようになります。土が耕され、根の張り巡らされた山の地盤は強くなり、なおかつスポンジのように雨水を多く貯えられるようになります。

山が雨水を貯えられるようになれば、ゆっくりと山の栄養が溶け込んだ水が川に流れ込むようになり、栄養豊富な水の灌ぐ川の生態系も豊かになることで、やがては海のいのちへと繋がって行きます。

原生林(日本国土の4%)のように永く生態系が維持されてきた山であれば私たちが手を入れる必要のないことですが、過去に人の手が入り生態系のバランスが崩れてしまっている山(特に人工林)では、人が適切な手入れをしなくては更にバランスが崩れるだけでなく、大規模な災害にまで繋がることがあります。

このように、人の手が入ったにもかかわらず適切な手入れのされていない山の間伐は、自然環境の維持改善にとても大切なことですが、

混み合った山の中での間伐作業は、山のすべての木を伐る皆伐作業に比べ非常に手間のかかる作業です。

また、手入れの行き届いていない山の木を丁寧に間伐して市場に出したとしても、やせ細った値打ちの無い木が多いため、私たちのような木こりは苦境に立たされているのが現状です。

そこで、私たちのような木育て木こりがこの先も活動を続けていけるように、市場に出すことのできない小径の丸太や枝、切り株の販売を始めました。

また、小回りが利く木こりであることを生かしつつ「人も動物も安心して“かじって・触れる”本物の自然素材をお届けしたい」という思いから、防虫剤や防腐剤を使わず、自然の中で育まれた形を残し、朽ちてゆく美しさまでも感じられるものを、お届けしたいと考えております。

小さくではありますが、こうした自然を守る活動を支えるもの(bearing)を目指しています。

べありんぐ
代表 大熊智世

3つのべありんぐ

木育て木こりのべありんぐ

木を伐るばかりのイメージが強い木こりですが、べありんぐのベースとなるのは「木育て」です。

山に生えている木は同じ樹種でも、早く育ちすぎて周りの木を弱らせてしまう暴れ木(あばれぎ)、競争に負けて枯れそうになっている劣勢木(れっせいぼく)、風や雷で傷ついてしまった木、150年・200年という永い年月を立派に生き永代木(えいたいぼく)となれる木など、似ているようで少しずつ違っているのです。

こうした木々たちのバランスをみながら、多くの永代木が育つ環境になるよう、少しずつ木を伐りだしていく「間伐」を繰り返しながら「木育て」をしています。

切り株のべありんぐ

多くの林業家が仕事として山から持ち帰っているのは、市場で値のつく、主に建築材や板材に加工しやすい木の太くて出来るだけまっすぐな部分。

ですが、山には市場に出すことのできない「たからもの」がたくさん残されています。

そんな「たからもの」を山に置いてきてしまうのは勿体ないという思いから、べありんぐでは、市場に出回らない、木の根元の切り株部分や、先端の細い部分や枝なども「たからもの」として持ち帰っています。

こうして持ち帰った大切な「たからもの」を「人も動物も安心してかじって・触れる本物の自然素材としてお届けしたい」という思いから、防虫剤・防腐剤フリーで加工・管理しています。

木登りべありんぐ

住宅地の入り組んだ場所、裏山やお庭といった場所で育ちすぎてしまった高木・危険木を安全に剪定・伐採する仕事も行っています。

最初はかわいいサイズだった庭木も、気がつくと手に負えないサイズに、、「台風や雪で枝が折れたり、倒れてこないか心配」になってしまう前に、ご相談ください。


高知県周辺の高難度な高木・危険木の剪定・伐採は、アーボリスト技術を有する林業家で構成されたツリーケアチームリンジンとして承っています。