2022/08/11 14:43
前回の記事では、天然木≠接着剤や防腐剤フリーということをお伝えしました。
では、どんな木が接着剤が使われているのでしょうか?
建築材も含めると多くなってしまうので、今回はペット用品に使われているサイズの木を紹介します。
接着剤を使っている木材(建築材を除く)一覧
- 集成材
- 合板
- パーティクルボード
見分けるときのポイントは?
ズバリ、板の横から見ること!です。表面を見ても、ベニヤが貼ってあったりするとイマイチわからなかったりします。
横から見た写真を中心に、紹介します。
集成材
棒状にした木材を、接着剤で張り合わせています。
横から見た時に、明らかに違う木目になっているのが特徴です。
ちなみに以前、集成材の木工場で働いていました。(私自身は作ったことはないです)
作り方は、細かい違いはありますが、基本的には棒状にした木材にボンドと硬化剤を混ぜたものを塗り、それを積み上げてプレス機で圧力をかけて作成します。
当然、木と木の間からボンドがはみ出すので、それをプレーナーという自動で平らに削ってくれる機械に入れて、綺麗にします。
合板
横から見た時に、薄い層になっているのが特徴です。
丸太を大根のかつら剥きのようにして、薄くスライスした単板(ベニヤ板)を作り、それを接着剤で張り合わせています。
(厳密に言うと、張り合わせる方向の違いなどもありますが、ペット用品では、ほぼ関係無いので割愛します)
パーティクルボード
下写真は、木片が表に出ているのでわかりやすいですが、ベニヤを張ってあるとわかりにくいです。横から見れば、大体の板はわかると思います。
パーティクルボードは、木をかじるペット向けには使わないほうが良いです!
というのも、細かくした木片を接着剤で固めているのはもちろんのこと、材料の88%が建築廃材や被災廃材でできています。
↓引用:日本繊維板工業会HP
リサイクルになるので、環境にはよいのかもしれませんが、家に使われているということはシロアリ駆除などの防虫のために、薬品がバンバン使われている可能性が高いですし、家として使われていたものをペットが口にするのも気持ちが良いものではありませんよね。
まとめ
市販のペット用品になっているものも、こうした点に着目してみると、パーティクルボードのような繊維板はあまり見かけませんが、集成材や合板のような形は使いやすいので多々あります。
テーブルや家屋に使う分にはまだ、人体に影響は少ないと思いますが、接着剤を含んだ木を齧って口に含んでいると思うと、私は恐ろしいと感じます。
赤ちゃんにかじらせても大丈夫かな?と考えると想像しやすいかもしれません。
ただ、いわゆる無垢材といわれる、丸太から切り出した形が安全なのかと問われると、そうとも言い切れない現実もあります。
どうしても、工業的に量産する為に、防腐剤や防虫剤が注入されてしまうのです。
べありんぐは、自分たちで切った木でペット用品を開発しています。
合板や集成材は、建築の安全基準を満たすために不可欠な木材であることは間違いありません。
ですが、直接動物が口にすることを想定して作られていません。
元デグーの飼い主である私が木こりになり、木材流通の真実を知り、自分で切った木の枝や細い丸太で、安全なペット用品を作るしかないと思いいたりました。
そして、自ら木育てしている山から原木を集め、防虫剤・防腐剤フリーで加工・管理をすることで、人も動物も安心して“かじって・触れる”本物の自然素材をお届けしています。ぜひ、一度お手に取ってみて下さい。